2008年1月20日(日)「しんぶん赤旗」

「チャベス氏は民主的に選出」

米メディアを批判

ショーン・ペン氏


 【ワシントン=鎌塚由美】ベネズエラのチャベス大統領を「独裁者」と描こうとする米メディアについて、米国の映画俳優・監督のショーン・ペンさん(47)が異議を唱えました。


 アカデミー賞俳優で、イラク戦争反対などの進歩的活動でも知られるペン氏は、十五日付のサンフランシスコ・クロニクル紙に寄稿。チャベス大統領に「独裁者」とのレッテルを張ろうとする同紙の「プロパガンダ」を批判しました。

 クロニクル紙は十日付の論評で、チャベス大統領を「独裁者」と同一視した記事を掲載。「独裁者」と交流することが「すでに流行している」などとして、チャベス大統領と交流したことのあるペン氏ら米国の俳優・映画監督の名前を列挙していました。

 ペン氏は寄稿で、「記者と同様に偏見に満ちたクロニクル紙の編集者は、チャベス大統領が民主的に選出されたことをまったく理解していない」などと述べました。

 ペン氏はまた、チャベス氏への偏見について「ニューヨーク・タイムズ紙も同様であることを、クロニクル紙は慰めにすべきである」と皮肉り、チャベス大統領を「独裁者」と描きたがる米メディア全般の見識にも批判的な目を向けました。

 映画「ミスティック・リバー」(二〇〇三年)でアカデミー主演男優賞を獲得したペン氏は、昨年八月にベネズエラを訪問しています。


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