2008年1月20日(日)「しんぶん赤旗」
大阪府知事選 27日投票
「府民が主人公」の府政へ 梅田さん勝利で大転換を
街頭演説に2万人 志位委員長が訴え
二十七日投票の大阪府知事選で「明るい民主大阪府政をつくる会」は十九日、日本共産党の志位和夫委員長の応援をうけ大街頭演説を大阪駅・阪神百貨店前で行いました。周辺の歩道をうずめる二万人が参加。「梅田章二さん勝利で府民が主人公の新しい府政へ大転換を」の熱気があふれました。
「八百八十万府民の暮らしがかかった選挙」と切り出した志位氏は、庶民派弁護士として二十五年間、弱い人の立場に寄り添い、憲法九条の値打ちを世界で訴えてきた梅田氏を「府政に求められる最高の候補者」と紹介しました。
知事選は、「府政刷新を願う府民と共産党が共同で推薦する梅田さんと、二つに割れた『オール与党』陣営との正面対決」と指摘。いま求められているのは▽大企業応援の府政から、府民の暮らしと中小企業応援の府政への転換▽五兆円という借金財政の原因である、見通しのない巨大開発と同和のムダをなくす「ムダ・不正ゼロ」の府政への転換の「二つの大転換」だと強調しました。
とくに、関西財界が「大企業の地方税をなくせ」「社会保険料の企業負担をなくせ」「医療費の自己負担を五割にあげろ」「派遣をもっと自由にしろ」などの横暴な要求をかかげていることを明らかにし、「大企業の要望を聞く場をつくる」という自公の候補や、後援会に関西財界の有力者が並ぶ民主の候補では府民の暮らしを守る仕事はできないと力説しました。
また、民主の候補は「解同」(部落解放同盟)が推薦し、公明党も多くの府議が「解同」の支援をうけているとし、「『不正ゼロ』の府政にできるのは『解同』の横暴と正面からたたかってきた共産党が推す梅田さんだけ」と訴え。「『大阪が変われば日本が変わる』の意気込みで梅田知事誕生へともにがんばりましょう」とよびかけると、大きな拍手とかけ声がわきました。
梅田候補は、「ムダな大規模開発と同和行政をやめ、暮らしと営業を応援する『七つの緊急二百億円プラン』を実現し、ぬくもりのある新しい元気な大阪をいっしょにつくりましょう」と力強く訴えました。
熱心に聞いていた医療労働者(34)は、「梅田さんは頼もしい、まじめな人。内側の熱い気持ちが伝わってきた。医療分野を手厚くするような政治に変えてほしい」と話していました。