2008年1月20日(日)「しんぶん赤旗」

「医者増やすとホームレスに」

舛添厚労相


 舛添要一厚生労働相は十九日、長野県飯田市での国民対話集会で、医師不足問題について、「医者は十年後にしか育たない。仮に、いま足りない医師をばーんと増やしたら、十年たったら余って医者のホームレスが生まれることになる」などと述べました。

 参加者から出された「地域から産科医がいなくなってしまう」「医師の過酷な勤務をなんとかしてほしい」という要望に答えるなかで、発言したもの。日本の人口千人当たりの医師数はOECD(経済協力開発機構)加盟三十カ国のなかで二十七位という低い水準にあり、国際的にみて、十二万―十四万人も足りないのが現実です。舛添氏の発言は、厚労行政の責任者としての資格を疑わせるものです。



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