2008年1月17日(木)「しんぶん赤旗」
増設宿舎に「星条旗」
築城基地 赤嶺議員ら調査
福岡
赤嶺政賢衆院議員と、田村貴昭、しのだ清衆院九州・沖縄ブロック両比例候補は、福岡県地方議員団とともに十六日、平行誘導路の延長など基地機能を拡張し、「外来者用」宿舎を大幅に増設する計画が持ち上がった航空自衛隊築城(ついき)基地(福岡県築上町)を視察・調査しました。
同基地司令の森本哲生将補は、宿舎建て替えについて、老朽化によるもので「米軍再編とは関係ない」とする一方、「(共同訓練に際し)米側が使うこともあるかもしれない」と言明しました。
調査では、「外来者用」宿舎のほぼすべての部屋の戸に「星条旗」のシールが張られており、廊下のトイレなどには英語で表記された案内の表札を複数確認しました。
築城基地の「外来者用」宿舎は、赤嶺衆院議員の追及で、現行四十人分の宿舎を建て替え、百三十人分にする計画が明らかになっていましたが、宿舎増設の目的が、「米軍再編にともなう米兵の受け入れ」にあることが濃厚になりました。
また今回の調査で、基地内の弾薬庫を現行の十庫から十一庫にするために現在工事中であることも判明しました。第八航空団整備部長が明らかにしました。弾薬庫の増設は「基地機能の強化」をさらに裏付けるもの。“築城の米軍基地化”が浮き彫りになりました。
党調査団は基地調査に前後して、行橋市の八並康一市長、築上町の新川久三町長と懇談しました。
両首長は防衛省の対応について「一方通行に過ぎる」(八並市長)、「地元が反対している以上は基地機能の拡張はするべきではない」(新川町長)などと不信と憤りをそれぞれ表明。赤嶺衆院議員は「基地機能の拡張反対は、一致できる点で、ご一緒に頑張りましょう」と激励しました。
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