2008年1月4日(金)「しんぶん赤旗」
イラク即時撤退掲げよ
米大統領選
反戦活動家が候補者訪問
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【デモイン(アイオワ州)=鎌塚由美】米アイオワ州の反戦平和活動家ら約二十人は二日、米大統領候補に名乗りをあげているオバマ上院議員(民主党)とロムニー前マサチューセッツ州知事(共和党)のアイオワ州事務所を訪れ、イラクからの即時撤退を政策に掲げるよう要求しました。同州では翌三日、民主・共和両党の大統領候補選びの緒戦として注目される党員集会を予定しています。
地元の世論調査で一位につけたオバマ候補の事務所では、ボランティアが党員集会への動員を行っていました。平和活動家たちは「真の反戦候補になってください」と要請しました。
訪問したのは宗教者たちが中心となって結成した「SODaPOP」(ソーダポップ)というグループ。活動家たちは、イラク即時撤退の言質を求めましたが、候補者からの回答はなし。活動家たちは、イラク戦争で死亡した米兵、イラク市民の名前を読み上げました。
活動家のカーラ・ダウソンさん(42)は言います。「候補者たちは『変化』をアピールしていますが、だれが選ばれてもこのままでは戦争は継続されます。私たちが求めるのはイラクからの即時撤退です。平和こそ『変化』です」と語りました。
民主党の大統領候補の一人で反戦の立場で有名なクシニチ下院議員は一日、党員集会の一回目の集計で自身が15%の支持を得られない場合、二回目の集計でオバマ候補を支持するよう支持者に呼びかけました。オバマ候補は即時撤退に関して明言を避けています。活動家のブライアン・テレルさん(51)は、「クシニチ候補の表明は、オバマ候補が反戦候補であるかのような印象を与える。非常に残念だ」と話します。
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