2008年1月4日(金)「しんぶん赤旗」
排ガス独自規制許可を
加州など16州 米政府機関を提訴
【ワシントン=山崎伸治】カリフォルニア州など州独自の自動車排ガス規制を導入する米国の十六州は二日、米環境保護局(EPA)がこれを許可しない決定を下したことを不服として、サンフランシスコの連邦控訴裁判所に提訴しました。
この問題は、国の基準よりも厳しい排ガス規制を導入したカリフォルニア州に対して、実施の認可権を持つEPAが十二月十九日、許可しない決定を下したというもの。EPAは、「州の規則の寄せ集め」は「混乱する」などと説明。これに対して、同州など州独自の規制を導入あるいは導入予定の州が反発していました。
カリフォルニア州のブラウン司法長官は二日、提訴に当たっての記者会見で「(EPAは)国のレベルで温室効果ガスの抑制をやってこなかった。それが今度は、カリフォルニアの画期的な排出基準を阻止したが、間違っているし、違法だ」と政府を批判しました。
カリフォルニア州とともに提訴に加わったのは、東部のマサチューセッツ、コネティカット、デラウェア、メーン、メリーランド、ニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニア、ロードアイランド、バーモント、中西部のイリノイ、南西部のアリゾナ、ニューメキシコ、西部のオレゴン、ワシントンの各州です。
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