2007年12月23日(日)「しんぶん赤旗」
貧困脱出へ青年支えたい
助け合いネット結成
働いてもまともな生活ができない青年を助け合って支える「反貧困たすけあいネットワーク」の結成総会が二十二日、東京都内で開かれました。代表に選ばれた湯浅誠氏(NPO自立サポートセンター・もやい事務局長)は社会保険、公的扶助、雇用の三つのセーフティーネットから青年が遠ざけられている現状を指摘し、「本来なら社会や政治がやるべきことだが、運動を広げ社会や政治の責任を問いたい」とあいさつしました。
先月初めの「ネットワーク」発足発表後、全国から加入の問い合わせやカンパ、激励が多数寄せられ、約五十人がすでに加入しています。
「弱い者たちが手を取り合っていこうというのが最近の合言葉。小さな一歩ですが、加入したい」「相談する場がなく、孤独。情報を求めていたので入りたい」などの声が届いています。
河添誠事務局長(首都圏青年ユニオン書記長)は「困窮な人ほど孤立している。広範なネットワークをつくることが現在の状況を変えることにつながる」とのべました。
同ネットワークは、病気やけがで働けず収入を絶たれたときの「休業たすけあい金」や「生活たすけあい金」を出すほか、仕事や暮らしに役立つ情報の発信、生活や労働相談、青年同士の交流などを行います。
問い合わせ 電話03(5395)5359。