2007年12月17日(月)「しんぶん赤旗」
平和憲法でええねん
井筒監督の講演会開く
九条の会・兵庫県医師の会
「九条の会・兵庫県医師の会」は十六日、兵庫県農業会館で「パッチギ! LOVE&PEACE」上映と井筒和幸監督の講演会「平和憲法でええねん!!」をひらき、三百二十人が参加しました。
井筒氏は、在日朝鮮人問題を取り上げると、一世、二世が乗り越えてきた戦争を描く必要があったとのべ、映画を作ったねらいや上映後の反響などを、ユーモアを交えながら紹介しました。
戦場にいる兵士は若者で、死んでいくのは若者―。三宮や心斎橋にいる若者たちが、「ある日戦場で鉄砲を持っているおそろしい光景をイメージしてほしい」とのべ、戦争をするのは政府で、「国家や政府を管理する装置が憲法。国民を監視する装置じゃない。これを一番子どもたちに伝えなければならない」と訴えました。
主催者を代表して永井和男兵庫医大名誉教授は「平和の時こそ戦争を考えなければならない」と感想をのべ、九条の会を全国に広げ平和憲法を守ろうと呼びかけました。
池内春樹兵庫県保険医協会理事長は、「一番うれしかったのは、若い人たちが監督の話をうなずきながら一生懸命聞いていたこと」とのべ、歴史に学んで人類は何を求めてきたのか考え、一人ひとりが選択して未来をつくろうと訴えました。
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