2007年12月15日(土)「しんぶん赤旗」

凍える奥尻

ガソリン187円・灯油121円

国保病院「もう限界」

宮内比例予定候補が現地調査


 離島の地域医療や原油価格高騰が問題となるなかで、日本共産党の宮内聡国会議員団北海道事務所長(衆院比例北海道ブロック予定候補)は十三日、北海道南部の奥尻島に飛び、現地調査しました。


地図

 奥尻町国保病院は、北海道の計画で規模縮小・診療所化が狙われており、泉里允勇(まさお)院長、禿(かむろ)義広事務長と懇談しました。

 医師不足による激務で体を壊しながら医療活動を続けている泉里院長は「島に医療機関は一つだけ。患者を島外に運ぶにも何時間もかかり、病院でなければ対応できません」と訴えました。

 禿事務長も「燃料の高騰で暖房だけでどれだけお金がかかるか。経費節減に努力しても次から次に医療制度が変わり、もう限界です」といいます。

 宮内氏は「島民の命を守る仕事は赤字で片づけられません。国が責任を果たすようにしなければなりません」と指摘。禿事務長は「底辺を支え、守ってほしい」といって、握手を交わしました。

 宮内氏は、商工会や石油販売店を回り、奥尻の深刻な燃料費の値上がりを調査。ガソリンが一リットル百八十七円(道南の函館市で約百五十円)、灯油が百二十一円(同九十円台)という高さです。

 石油販売店社長の明上雅孝さんは「燃料の値上がりで、船は漁に出ないし、住民は寒さを辛抱するから売れません。元売り価格が上がった分を売値に転嫁できず、赤字です」と声をあげました。

 宮内氏は「道民や価格高騰に苦しむ国民を代表し、備蓄している原油を放出し、元売り大企業を指導するよう政府に求めていきます」とのべました。調査には、大門実紀史参院議員の丸井龍平秘書、制野征男党奥尻町議が同行しました。


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