2007年12月15日(土)「しんぶん赤旗」
30人学級・私学助成増を
1071万人分の署名集まる 教員ら集約集会
全国で集められてきた三十人学級実現や私学助成大幅増額などの「ゆきとどいた教育を求める全国署名」の集約集会が十四日、東京都内で開催されました。全教、全国私教連などでつくる「ゆきとどいた教育をすすめる会」が主催し、父母、教職員、高校生ら五百人余が参加しました。
集約された署名は、千七十一万六千三百九十三人分を数え、来年二月の国会提出行動に向けて、さらにとりくみを広げる決意を固め合いました。
神奈川や兵庫、岡山など各地の高校生が、「大学に受かったがお金が払えない」「授業料を払えず、退学した友だちがいる」と語るなど、貧困と格差が子どもたちの学習権を侵害している実態が告発されました。
請願署名の紹介議員になってほしいとの要請には、国会議員が直接応対するなど、党派を超えた広がりがありました。
参加者は集会後、財務省前で、「国の予算を子どものために、未来のために使ってほしい」「家庭の収入や地域によって、教育の格差が生まれてはならない。子どもや教育に目を向けた予算編成を」などと訴えました。
集約集会に先立つ集会では、日本共産党から石井郁子衆議院議員があいさつし、「予算編成で教職員定数増を文科省は求めている。これは世論が作り出したものだ。国民的なたたかいを広げ、国の制度として三十人学級を実現するためにがんばりたい」と語りました。
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