2007年12月7日(金)「しんぶん赤旗」
信任問う国民投票提案
モラレス大統領
ボリビア
ラパスからの報道によると、ボリビアのモラレス大統領は、五日夜に行ったテレビ演説で、新自由主義からの脱却を目指す新憲法案に少数の野党が抵抗を続けている事態を打開するために、同大統領の信任を問う国民投票を実施することを提案しました。
モラレス大統領は「明日にも国民投票を早期に実施するための法案を議会に送付する」と述べました。投票日程など詳しいことには触れませんでした。野党側は大統領の提案を歓迎しています。
新自由主義路線からの脱却や米国からの自立を掲げるボリビアのモラレス政権は、変革を進めるためには新憲法が必要だとして昨年、制憲議会選挙を実施。しかし与党は過半数を得たものの、憲法改正に必要な三分の二には達しませんでした。今年六月には憲法草案の起草委員会が発足しました。