2007年12月3日(月)「しんぶん赤旗」

貧困なくす運動を

全労連 地域運動交流集会終わる


 全労連が静岡県内で開いていた地域運動交流集会は二日、分散会討論を行い、終わりました。

 「派遣労働者の駆け込み寺になっている」とのべたのは、大阪労連北摂協議会の代表。松下、東芝などの工場で働く派遣労働者の相談にのり、偽装請負や解雇などをとりあげてたたかっています。「偽装請負は依然として横行している。地域からワーキングプアをなくすたたかいを広げていきたい」とのべました。

 札幌地区労連の代表も、ローカルユニオン「結(ゆい)」が未組織労働者から頼りにされていると発言。「最初は労働組合はうさんくさいといっていた人も連帯感が生まれて変わり、解雇など問題が解決したあとも組合に残る人が多い」

 静岡県の西部地区労連は、スズキ、ホンダ、ヤマハなどで働く日系ブラジル人労働者を次々と労働組合に迎え入れていると紹介しました。社会保険加入を全額会社負担にさせるなど要求を実現させているとのべました。

 「人口の四分の一から署名を集めて運動し、市を計画の見直しに追いこんでいる」と紹介したのは飯能・日高地域労連の代表。飯能市立病院を診療所に縮小する計画に対して、病院をよくする会をつくり、市民ぐるみの運動になっています。

 広島地域労連は、商店街の活性化を支援しようとユニークな取り組みをしています。学校給食を守る給食まつりを商店街で開いたり、メーデー集会後に商店街だけで使える買い物補助券を組合員に配布したり―。「商店街役員から『労働組合が動いてくれたことがうれしい』と喜ばれている。地域経済を守る取り組みを広げていきたい」

 鹿児島県の奄美地域労連は、連合などと共同して、「奄美の未来を考える共同の会」を結成。郵便集配局統廃合反対に続いて、測候所の廃止に反対するなど島ぐるみの運動を広げていると語りました。



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