2007年12月2日(日)「しんぶん赤旗」
町あげて“病院つぶすな”
町長も「守る」。町内会、老人クラブ協力
北海道広尾 党よびかけ集い
町ぐるみで公立病院を存続させようと一日、北海道広尾町で「みんなで病院をまもるつどい」が開かれました。日本共産党十勝地区委員会がよびかけ、大野進町長、良知義徳町議会議長らが訴えるときいて、会場の集会所には、連合町内会長や老人クラブ会長、病院長をはじめ町民百三十五人が詰めかけ、外まであふれました。
中央老人クラブが十八人乗りジャンボタクシーを二便出すなど町内会、老人クラブが「自分たちのこと」だとつどいに協力しました。
北海道は政府がすすめる自治体病院「集約化・重点化」に追随し、九十四のうち三十八病院を診療所にする構想を発表。「地域医療の命綱をつぶすな」と運動が急速に広がっています。
つどいで大野町長は「病院は守る」ときっぱり表明。良知議長は「町民が『自分たちの病院』という意識を持つことが大事だ。『町立病院』ではなく『町民病院』にしていこう」と訴えました。
広域連合議会議員の中橋友子党幕別町議が七十五歳以上に新たな負担と医療差別を強いる後期高齢者医療制度を解明。自治労連青森県本部の金川佳弘氏が地域医療をどう守るかと話しました。
連合町内会長の山川喜基さん(73)は「関心が高く、たくさんの人が集まりました。病院をなくされると町民の健康が脅かされます。早期発見、早期治療を大事にして、みんなが長生きできる元気な町にしていきたい」と話していました。