2007年11月27日(火)「しんぶん赤旗」
志位委員長とベトナム国家主席が会談
両国・両党関係の発展語り合う
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日本共産党の志位和夫委員長は二十六日、ベトナムからの初の国賓として日本訪問中のグエン・ミン・チエット・ベトナム国家主席(大統領)と会談しました。双方は、抗米救国戦争以来の四十一年におよぶ日本共産党とベトナム共産党の連帯の関係を踏まえ、この間、両党関係が今日の時代にふさわしい形で新たな発展をとげていることを喜び合い、率直で心の通い合う会談となりました。
志位委員長は、チエット国家主席と訪問団の訪日を歓迎し、ドイモイ(刷新)路線の発展のもとでの貧困削減の目覚ましい成果や、ハノイ大学での講演を聞いてくれた学生たちの未来への希望に満ちた明るさなど、今年一月のベトナム訪問時のベトナムの印象について発言。さらに、ベトナムの外交面での「多角化・多様化」が大きな成果をあげ、国際政治においてその比重を高めていることに言及し、「みなさんの事業の成功を心から願っている」とのべました。
チエット主席は、「ベトナムの事業に対する評価に感謝します」とのべつつ、ドイモイが大きな成果を上げていることを紹介。ベトナム共産党が「国民に根をおろし、国民の意見をくみ、国民に利益をもたらす」という立場で奮闘しているとのべるとともに、「ベトナムは社会主義志向で国を発展させる決意です」と表明しました。
志位委員長は、両国関係が良好なもとで、それをさらに豊かにさせる方向で両党関係を発展させたいとして、(1)世界とアジアの平和のために協力しあう、(2)両党の理論交流を長期的なプロジェクトとしてすすめるという二つの内容をあげ、先週、東京でおこなわれた両党間の最初の理論交流会談が大きな成果をおさめたことを喜んでいるとのべました。
チエット主席は、抗米救国戦争時代のたたかいを想起しつつ、「日本共産党はアメリカによる北爆の下でもハノイに駐在代表部と赤旗支局を設置してくれた」とのべながら、両党関係の新しい発展を歓迎。「日本共産党の事業が前進することを願っています」と発言しました。志位委員長は、抗米救国戦争でのベトナム人民の不屈の戦いを象徴するクチ・トンネルを訪問した際、その頑強さ、緻密(ちみつ)さ、柔軟さに感動したが、それが今日のドイモイに生かされているように思うとのべながら、ベトナムの事業の成功への期待を重ねて表明しました。
会談には、日本側から市田忠義書記局長、緒方靖夫副委員長、小池晃政策委員長、穀田恵二国対委員長、広井暢子女性委員会責任者、森原公敏国際局次長らが、ベトナム側からグエン・クオック・クオン・ベトナム農民組合議長、ブー・ホアン・ハー・ビンディン省人民委員会委員長、グエン・ティ・ヌオン・カオバン省党委員長、グエン・フー・ビン外務次官、ドー・スアン・ドン国家主席補佐官、チュー・トゥアン・カップ駐日大使らが同席しました。