2007年11月22日(木)「しんぶん赤旗」
青森市長
大雨被害 視察せず
政治資金パーティー出席
一日の降水量としては観測史上最多の二〇八ミリの大雨に見舞われ、住宅の浸水被害が相次いでいた十二日、佐々木誠造青森市長は、被災住民を見舞うどころか、被害の視察もせず、政治資金パーティーに出席していました。日本共産党の藤原浩平市議が二十日の市議会各派代表者会議で指摘し、「被害が出ていたのに、市長は何をしていたのか」と批判しました。
パーティーは、市長選挙で佐々木市長を支援した政治団体「新しい都市(まち)・青森をつくる会」が主催、佐々木誠造後援会が共催したもの。
佐々木市長は、十二日午後六時から開かれた「コロッケ&佐々木誠造」と銘打った「まちづくりフォーラム」(会費・懇親会費含め一万円)で講演、対談した後、懇親会(「コロッケと楽しいひとときを」)にも出席しました。
市長は十一、十二日に福島県で開かれた早稲田大学出身者でつくる「稲門市長会」の研修会に出席。十二日は予定を繰り上げ午後には青森市に帰り、被害状況の説明を受けただけで、視察もしないままパーティーに出席しました。
市の災害対策本部長である市長は一度も被害を視察することもなく翌十三日から、また県外出張に出かけました。
同市では大雨で約七百棟もの住宅が浸水するなどの被害が出ました。藤原市議は、「市長は、あらかじめ出張が決まっていたとか、対応を指示したとか弁明しているが、日程をキャンセルするなどして対応するのが、当たり前ではないのか」と話しています。