2007年11月19日(月)「しんぶん赤旗」
額賀・久間氏の喚問を
政軍財癒着 「大疑獄につながる問題」
TV番組で小池氏強調
日本共産党の小池晃政策委員長は、十八日放映のNHK「日曜討論」、テレビ朝日系「サンデープロジェクト」に相次いで出演し、守屋武昌前防衛事務次官と軍需専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者との宴席に同席したとされる額賀福志郎財務相と久間章生元防衛相の証人喚問をおこなうよう求めました。
小池氏は、両氏の同席について、「単なる政治家の会食という問題ではなく、贈収賄事件に発展するかもしれない問題だ」と指摘。また、守屋、宮崎、久間の三氏の宴席に、日米の軍需産業と政界をつなぐ「フィクサー」といわれている秋山直紀氏が出席していたことをあげ、「二兆円という防衛装備費をめぐってロッキード事件に並ぶような大疑獄につながる問題だ」と述べ、政軍財癒着構造の徹底解明を強調しました。
小池氏はまた、宮崎容疑者が設立した「日本ミライズ」と「山田洋行」との対立や受注競争に守屋氏や政治家がかかわっていたのではないかという疑惑を指摘。次期輸送機(CX)エンジンをめぐる疑惑に加え、「日本ミライズ」の内部文書も示しながら、在日米軍再編に伴うグアム島の米軍基地建設にも両社が食い込もうとしていたことを示しました。
自民党の山本一太参院議員は「別に証明されたわけじゃないのに、まるで額賀大臣、久間元大臣が最初から利権にかかわっているような言い方は気をつけてもらいたい」などと発言しました。
小池氏は、額賀、久間両氏が「記憶にない」などと釈明していることをあげて、「あんな説明で国民が納得すると思うのか。背後に利権があって、何かを隠しているのではないかと疑問をもたれてもしかたない」と厳しく批判しました。