2007年11月17日(土)「しんぶん赤旗」
沖縄新基地
すべてが闇の中
赤嶺氏 建設計画撤回を要求
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日本共産党の赤嶺政賢議員は十六日、衆院安全保障委員会で、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設計画問題を追及しました。このなかで肝心な基地の詳細を明らかにしないまま、環境影響評価(アセスメント)を強行している県民だましの政府の姿勢が浮き彫りになりました。
赤嶺氏は、環境影響評価で政府が沖縄県に示した「方法書」(〇七年八月)では辺野古に何が建設されるのかわからないと指摘。「滑走路の幅はいくらか」とただしたのに対し、防衛省の長岡憲宗経理装備局長は、「米軍とも検討・調整している。まだ結論は出ていない」と答えました。
赤嶺氏は「結論も出ていない段階の建設計画を県民に示されても納得できない」と批判しました。
また、建設するとしながら、「方法書」に明記されていない航空機弾薬搭載場について江渡聡徳防衛副大臣は「弾薬搭載場は辺野古崎付近の突起スペースに設ける」と答えたものの、詳細な説明は避けました。
赤嶺氏は、「移設」元となる普天間基地には同弾薬搭載場の機能がないことも示し、辺野古の新基地建設計画について「すべてが闇の中、霧の中では環境影響評価をすることは不可能だ」として、建設計画の撤回を強く求めました。
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