2007年11月14日(水)「しんぶん赤旗」

政調費665万円返還を

共産党除く宮城県議会6会派

地裁命令


 宮城県議会が二○○三年四月分の政務調査費を違法に支出したとして、仙台市民オンブズマン(十河弘代表)が村井嘉浩知事に対し、日本共産党を除く当時の六会派に計約八百万円の返還を請求するよう求めた訴訟の判決が十三日、仙台地裁でありました。潮見直之裁判長は、調査研究費計約六百六十五万円分について違法支出と認定、同知事に各会派に返還を請求するよう命じました。

 潮見裁判長は、調査研究費について「原則として実費を支給すべきだ」とし、「調査研究に実際に掛かる経費はほとんどの場合交通費のみで、支給額に一律に宿泊料が含まれているのは合理性を欠く」と指摘。○三年四月に各会派らが支出した調査研究費のそれぞれ78―85%を違法と判断しました。

 オンブズマン側は、○三年四月はいっせい地方選があり、議員らが月の半分を選挙活動に費やしていたことから「政調費が選挙活動に違法に流用された疑いがある」とも主張していました。しかし、潮見裁判長は「選挙期間中も調査研究はできる」として退けました。

 判決によると、旧六会派は○三年四月に県から交付された政調費のうち、調査研究費八百万円を支出しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp