2007年11月14日(水)「しんぶん赤旗」
米軍事会社事実認める
イラクのタクシー運転手射殺
【カイロ=松本眞志】バグダッドからの報道によると、米バージニア州に本部を置く民間軍事会社ダインコープ・インターナショナルは十二日、同社職員がイラクの首都バグダッドでタクシー運転手を射殺した事実を認めました。
事件は十日昼、バグダッドのアタフィヤ付近で発生したもの。同社のラグナ広報副部長は、域内を移動中の七台の米車両に一台のタクシーが接近し、職員が脅威を感じて警告と同時に発砲したと説明しています。
事件を目撃していた住民の一人は「交通渋滞で米車両は交差点で停止状態にあり、タクシーもほとんど動いていなかった。脅威を与えるようなことはなにもなく、突然、米車両側からタクシーに向けて発砲があった」と証言しています。
ダインコープ・インターナショナル社は、ブラックウォーター社、トリプルキャノピー社とともに、米外交官とイラク政府高官の警護のために米国務省と契約を結んでいます。ブラックウォーター社は、九月にイラク市民十七人を殺害した事件への関与を理由にイラク政府から国外退去の要求を受けています。
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