2007年11月13日(火)「しんぶん赤旗」
イラン核問題
外交的解決を追求
米独首脳会談で合意
【ワシントン=山崎伸治】ブッシュ米大統領とメルケル独首相は九、十の両日、テキサス州クロフォードの大統領私邸で会談し、イランの核開発問題で外交的な解決を追求することで合意しました。
十日の共同記者会見でブッシュ氏はイランの問題について「外交的に解決できると確信している。米独をはじめ各国がイランに対し、核兵器を製造する能力は認めないと一致結束したメッセージを送れば(外交的解決は)ますます可能になる」と表明しました。メルケル氏も「外交的な手段はまだつくされておらず、この問題は外交的手段を通じて解決できるし、そのようにしたい」と強調。同時に、欧州連合(EU)とイランによる協議が不調に終わった場合、「追加的な制裁もありうる」として、国連安全保障理事会で新たな経済制裁について協議する可能性を指摘しました。
またブッシュ氏は気候変動問題について「有意義な長時間にわたる議論」を行ったと述べ、「米国は問題の解決に積極的に加わりたい」と表明。メルケル氏は十二月にインドネシアのバリで開かれる国連気候変動枠組み条約第十三回締約国会議が「成功するよう、可能なあらゆることを行う」と述べました。
両首脳はアフガニスタン、イラクの情勢や中東和平など幅広い問題を協議しました。