2007年11月13日(火)「しんぶん赤旗」

イベロアメリカ首脳会議閉幕

貧困克服へ「宣言」


 【サンサルバドル(エルサルバドル)=松島良尚】南米チリの首都サンティアゴで開かれていた第十七回イベロアメリカ首脳会議は十日、「サンティアゴ宣言」とそれにもとづく行動計画および十の特別声明を採択して閉幕しました。


中南米諸国など参加

 会議のテーマは、貧困克服や社会発展などを可能とする社会的一体性の推進でした。

 「宣言」はそのために求められていることを二十四項目挙げています。持続的な人間発展とそのための政策を保障する経済成長、まずまずの収入のある雇用をふやす政策、社会的弱者に対する福祉政策などです。

 「多国間主義と国連の中心的役割の強化」も一つの項目で取り上げられ、「国際法に反する一方的、強制的な措置の拒絶」を強調しています。

 特別声明の一つは米国の対キューバ経済封鎖の解除を求めるもので、キューバとの貿易制限を第三国にも科す米国内法のヘルムズ・バートン法を名指しで批判し、国連が十六年連続して採択している封鎖解除を求める決議に従うよう米国に求めています。

 「テロとのたたかいを支持する特別声明」では、名指しはしていないものの、米国がキューバ旅客機爆破事件(一九七六年、七十三人死亡)のポサダ・カリレス容疑者をテロリストとして裁いていないことを批判し、ベネズエラなどの犯人引き渡し請求に支持を表明しています。

 イベロアメリカ首脳会議は、中南米諸国と、かつての宗主国スペイン、ポルトガルの二十二カ国で構成されています。


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