2007年11月11日(日)「しんぶん赤旗」
新婦人 1万5千の会員増やし大会
広がる要求小組 憲法守る
|
十月十九日に創立四十五年を迎えた新日本婦人の会第二十三回全国大会が十日、二日間の日程で千葉市内で始まりました。あいさつした高田公子会長が「自公政治にノー」の審判を下した参院選後、会員が一万五千人増え、十三年ぶりに前大会(二〇〇五年)を超えたことを報告すると会場に大きな拍手が続きました。新しい政治を求め、暮らし破壊やめよ、憲法守れのたたかいの中での仲間づくりであったとのべ、「新婦人をさらに大きくし、次世代に平和で緑豊かな地球を渡していこう」とよびかけました。
玉田恵事務局長が全国の討論を踏まえて大会議案を提案。三十四人の代議員が要求実現めざすとりくみと仲間づくりの経験を発言しました。最高の会員数で大会を迎えた福井支部は、小組合同体験会で社会的ブームとなっている布ぞうりやフラダンス、コーラス、絵手紙などの要求別小組を実演、共感をよび、多くの仲間を迎えました。
山形県の鶴岡支部の会員は「自らの戦争体験を胸に毎日、二時間の憲法改悪反対署名を呼びかけている八十二歳の会員に励まされ、三川町の有権者過半数から憲法署名を集めた」とのべました。
愛知県豊田支部の会員たちは「ヤッタネ! 実現したよ」のタペストリーを手に登壇。「若いママと先輩ママが手をつないだ十五年間の署名活動が実をむすび、子どもへの医療費助成を就学前から中学校卒業まで拡充し、妊婦検診の公費助成を二回から十四回に増やさせました」と報告し、大きな拍手を受けました。
江尻美穂子国際婦人年連絡会世話人、坂内三夫全労連議長、白石淳一農民連会長、堀江ゆり婦団連会長、志位和夫日本共産党委員長が来賓あいさつをしました。
志位委員長があいさつ
日本共産党の志位和夫委員長(大要)は、新婦人が新たな上げ潮の中で大会を迎えたことを、ともに肩を並べてたたかってきた党として大きな喜びをもってお祝いするとのべました。マルクスの「美しい性」の言葉もひき、新婦人の新たな前進の開始は、日本の社会の進歩の新たな前進の開始を意味するとのべると、会場は大きな拍手に包まれました。
新婦人の元気と魅力の源に女性の日常の要求という大地に根ざした活動があると指摘。要求別小組という新婦人独自の運動が質的発展をとげ「小組合同体験会」となって会員がどんどん広がり前進している姿に大いに学びたいとのべました。
また、平和、民主主義、暮らしをまもる国民運動をささえる新婦人の元気いっぱいの明るい姿に、新婦人の存在の大きさを感じるとのべ、「私自身、全国どこにいっても新婦人の色とりどりのすてきな横断幕に励まされている」と力を込めました。
志位さんは、福田首相と小沢民主党代表との密室会談と大連立合意の一連の動きから「二大政党の正体」が見えたと強調。国民が自らの願いがかなう新しい政治を探求する激動期に入っている日本の政治の状況のなかで、新婦人の「五つの目的」の「みずみずしさ、新鮮さ」の意味を強調して、ともにたたかいの発展を、とよびかけました。