2007年11月8日(木)「しんぶん赤旗」

新婦人 働き方アンケート

過労死ライン、男性8.1%


 「男性では月八十―百時間以上の残業をしている人が8・1%。年代別には三十代が一番多い」―新日本婦人の会(新婦人、高田公子会長)はこのほど、「私と家族、娘や息子、職場の若い人と働き方アンケート」の結果を発表しました。


 「一カ月の残業時間」をたずねたところ、「十時間未満」が最も多く41・0%でした。

 過労死ライン(平均月八十時間以上)を超える「八十―百時間以上」が3・8%、男女別にみると男性は8・1%、女性も1・0%いました。三十代や二十代と若い世代が多く、職種は飲食、金融・保険、運輸・通信、建設業などでした。

寝に帰るだけ

 会員の多くが息子や娘の働き方を心配しています。「コンピューター関連の息子(三十代)は毎日残業で、夜十時の帰宅は早い方。ただ寝に帰るだけの毎日で、体力の限界にきている」「建設工務店現場監督の息子(二十代)は、入社後一年は深夜帰宅が続き、精神的・肉体的疲労から自殺をほのめかしたこともありました。土・日・祝日休みのはずが、日曜のみ休みで、ときにはそれも出勤に。給料は横ばいで手当もありません」「パートで自動車販売の娘は帰宅が十一時近く。晩ご飯を食べ、入浴して寝るだけの毎日」などの声が寄せられています。

残業代未払い

 「残業代が支払われているか」をたずねると、「支払われている」は半数(50・55%)で、「支払われていない」が30・09%いました。「自分の働いた時間に見合った残業代が支払われていない」と思っている人は四人に一人にのぼっています。

 八時間以上働いても残業代が支払われない「ホワイトカラー・エグゼンプション」制度を「知っている」人が60・6%、「知らない」人が34・4%でした。

 アンケートは二〇〇七年三月初めから八月末まで実施。会員とその家族、職場の同僚など、全都道府県の千二百五人から回答が寄せられました。回答した人のうち六割が女性で、同じく六割が正社員でした。年代は、三十代31・1%、五十代25・6%、四十代18・9%、二十代15・8%の割合でした。



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