2007年11月5日(月)「しんぶん赤旗」
“残業代払ってほしい”
首都圏青年ユニオンが宣伝
東京
「美容室Ash(アッシュ)は、給料からの違法な天引きをやめろ」「牛丼『すき家』は残業代を法律どおり払え」。アルバイトやパート、派遣や請負で働く青年らでつくる個人加盟の労働組合「首都圏青年ユニオン」(武田敦委員長)は四日、東京都渋谷のセンター街を中心に労働基準法違反の職場をなくし、青年が安心して働けるようにしようと宣伝しました。
先月末結成した「首都圏美容師ユニオン」(首都圏青年ユニオン加盟)の柳勝也代表(23)が渋谷の美容室「Ash」前で「異常な長時間労働、未払い賃金を是正し、泣き寝入りせず、働きやすい職場をつくりましょう」と店舗で働く従業員に向かって訴えました。
のぼりやプラカード、横断幕を持って歩く青年を見て「おれも残業代ほしいよ」と話す青年、ビラをもらっていく男性、携帯電話で写真を撮る青年の姿もありました。宣伝をじっと見ていた衣料品店員(19)は「(未払い賃金、残業代を払わないのは)まずいですよね」と話しました。
宣伝には「働くこと」に関心のある青年でつくるNPO法人POSSE(ポッセ)のメンバーも参加。宣伝に初参加したPOSSEのメンバーの大学四年生は「美容師の働き方は業界全体の問題。アッシュをきっかけに美容業界の労働条件が改善されるようになってほしい」と話していました。
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