2007年10月28日(日)「しんぶん赤旗」
日本原水協
カイロで外交官に講演
エジプト政府との交流発展
エジプト外務省後援の原爆展開催のためカイロを訪問している日本原水協代表団は二十六日、エジプト外務省の若手外交官三十人ほどの研修会で、核軍縮をテーマに講演や質疑・討論にのぞみました。
エジプト外務省の多国間交渉担当副次官がエジプト政府の立場を説明したのに続き、日本原水協の高草木博事務局長が核兵器廃絶のための課題や活動について、日本被団協の岩佐幹三事務局次長が被爆体験などを語りました。
将来のエジプト外交をになう若手外交官の研修で、このような機会を設けたことにも、同国の核兵器廃絶への熱意と日本原水協への信頼が示されています。
日本原水協の今回の訪問は、原水爆禁止世界大会を通じてエジプト政府との交流が発展する中で実現したもの。エジプト政府は、核兵器廃絶のために行動する「新アジェンダ連合」諸国の重要なメンバーとして、国際政治の場で積極的に活動しています。また二〇〇二年以来毎年、原水爆禁止世界大会に代表を派遣しており、このなかで原爆展開催の相談が進みました。
二十四日、原爆展の開会式につづくセミナー「核兵器のない世界―ヒロシマ・ナガサキは語りかける」で発言したヒシャム・バドル外務次官は、ことしの世界大会に駐日大使として出席しました。
同氏は世界大会の国際会議で原爆展の計画にふれ、原水協のこのような世論喚起の活動が政府間レベルでの努力とあいまって、核兵器のない世界の実現を近づけると発言、政府とNGOの共同の重要性を強調していました。
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