2007年10月27日(土)「しんぶん赤旗」
来年5月「9条世界会議」
実行委発表 国内4カ所で
“世界の中で、9条を考えたい”と、国内の著名な呼びかけ人六十三氏や、NGO(非政府組織)、労組、女性団体など約五十団体でつくる「9条世界会議」日本実行委員会が二十六日、都内で記者会見し、来年五月に「9条世界会議」を開催すると発表しました。
「世界会議」は、五月四日に千葉・幕張メッセで七千人規模の全体会を開くのをはじめ、五、六の両日に分科会や自主企画、仙台・大阪・広島での集会を計画しています。全体会ではノーベル平和賞受賞者のマイレッド・マグワイアさん(北アイルランドの平和活動家)らが講演する予定。自主企画も十二月十四日締め切りで公募しています。
記者会見には、呼びかけ人のなかから、経済同友会終身幹事の品川正治さん、映画監督のジャン・ユンカーマンさんら十四氏が出席。実行委員会共同代表の吉岡達也さん(ピースボート共同代表)は「国際社会にとっての九条の意味を世界と話し合う最初の機会としたい」と開催の趣旨を説明しました。
呼びかけ人は、「日本のなかで九条の意識が高まって改憲のうねりをとめた。もう一歩踏み込んで九条を生かして戦争のない世界をつくっていくことが大事だ」(ユンカーマンさん)、「憲法は人間の視点で、戦争をやってはならないとしている。先進国の憲法にすぐ九条のようなものをもてといっても無理だが、世界の人々にどれだけ共感を得るかということのために賛成した」(品川さん)など、それぞれの思いを語りました。
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