2007年10月22日(月)「しんぶん赤旗」
年金改革改善を要求
ローマでも70万人
ローマからの報道によると、イタリアの首都ローマで二十日、年金改革の改善や短期契約労働者の権利擁護を求めて、主催者発表で七十万人がデモをおこないました。デモはイタリア共産主義再建党の機関紙リベラチオーネと独立左派系紙マニフェストが呼びかけました。
イタリアでは政府と主要労組が合意し、年金受給年齢を五十七歳から六十歳に引き上げることや、失業手当と短期雇用での新たな法律が準備されています。デモは、受給年齢引き上げの実施を計画の二〇一一年からさらに遅らせることを要求し、失業手当と短期雇用の新法の撤回を求めました。
中道左派連立プローディ政権の与党に加わる共産主義再建党は、「デモは政府に反対するのではない」「プローディ政権はもっと前進すべきだ」と主張。与党内二大勢力の左翼民主党とマルゲリタが組織合同による民主党の結成に向かっているもとで、左翼の側からの発言力を強める狙いがあります。