2007年10月20日(土)「しんぶん赤旗」
市街地ど真ん中 F15飛行
共産党など陸自に計画中止要求
北九州
陸上自衛隊小倉駐屯地(北九州市小倉南区)は、「創立五十一周年記念行事」として、二十一日にF15戦闘機の「展示飛行」を計画しています。日本共産党小倉・門司地区委員会や民主・平和団体、労働組合など十三団体の代表が十九日、同駐屯地を訪れ、展示飛行の中止を申し入れました。
要請したのは、各団体代表の計十七人。日本共産党から藤沢加代、柳井誠の両北九州市議や八記博春前県議らが参加しました。
要請文は「現在国会で日本の自衛隊の国際協力のあり方についても議論が行なわれている最中に、実際に戦闘能力のある戦闘機を、地域の子どもを含む市民が参加する記念行事で展示飛行することは憲法九条の立場からも市民感情に反する」と抗議しています。
小倉駐屯地発行の「関係部署説明資料」などによると、F15戦闘機二機が市内上空を飛行する予定です。そのうちの一機が十九日午前九時半ころに「予行飛行」して、住民の批判をかいました。
要請で藤沢市議らは、「飛行コースの下は住宅街です。大学や学校、養護学校、幼稚園などの教育施設、病院などが点在している。ある学校から、『飛行はやめてくれ』との声があがっている」「米軍嘉手納基地(沖縄県)に配備された一九七九年から今日までに百件を超える事故を起こしているF15戦闘機が、市街地のど真ん中を飛ぶなんて危険極まりない」などと抗議しました。
同駐屯地広報室の担当者は「要請の中身については上司に報告する」とのべました。