2007年10月16日(火)「しんぶん赤旗」
日亜は偽装請負是正を
徳島・阿南 集会に全国から参加者
“青年を正規雇用せよ”
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「日亜化学は約束を守り、青年労働者を直接雇用せよ」。偽装請負を是正し、直接雇用するとの約束をほごにしている日亜化学の約束破りを許さず、青年の正規雇用を求める集会が十四日、日亜化学工業本社のある徳島県阿南市内で開かれました。全労連、徳島労連、全日本金属情報機器労働組合(JMIU)の主催。県内外から三百十三人が参加し、会場は「全国の労働者の力で直接雇用を必ず実現させよう」との熱気にあふれました。
集会では、JMIU徳島地方本部の森口英昭執行委員長が経過報告し、JMIUの生熊茂実中央執行委員長が、約束どころか偽装請負もなかったと開き直る日亜化学の姿勢を批判し、JMIUや徳島労連との話し合いの場を設けるように求めました。偽装請負をなくし、まともな雇用を求める世論と結んでたたかえば無法を突破できるとのべ、「日亜のたたかいが前進すれば、多くの派遣労働者、偽装請負で働かされている労働者の雇用と権利を守る大きな力となる」と訴えました。
日本共産党からは小池晃、仁比聡平の両参院議員、春名なおあき元衆院議員らが参加。あいさつした小池氏は、日亜化学の組合員を見てこみ上げてきた涙をぬぐいながら「偽装請負を告発して正規雇用を求めるこのたたかいは、日亜化学だけの問題ではありません。日本全体の青年の未来がかかったたたかいです。日本共産党は国政でも県政でも全力で追及していきます」とのべました。
大阪労連、民青同盟徳島県委員会、通信産業労組らが「日亜の青年を支援するということは、私たち青年の未来を守るということです」(民青同盟)などと訴えました。
大きな拍手のなか島本誠さんら組合員が決意表明。島本さんは「企業倫理のかけらも見られない日亜化学や県知事らに法律と約束をきちんと守らせたい。正社員化を実現させ、全国の非正規労働者の正社員化の波を起こしたい」と訴えると、会場から再び大きな拍手が寄せられました。
集会後、参加者は市内をデモ行進し、市民にアピールしました。
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