2007年10月9日(火)「しんぶん赤旗」
イラク派兵
チェコ、段階的撤退へ
外相が表明 バスラ展開の100人
プラハからの報道によると、チェコのシュバルツェンベルグ外相は七日、イラクに派兵しているチェコ部隊を段階的撤退させる計画を明らかにしました。
公共放送チェコ・テレビで述べたもの。同外相は撤退がイラクでの有志連合の同盟国に脅威を与えるものであってはならず、「われわれの同盟国と当然ながら討議する必要がある」と語りました。
チェコはイラク南部バスラに偵察部隊約百人を派遣していますが、シュバルツェンベルグ外相は撤退するのはこのバスラに展開している部隊だと話し、別にバグダッドでイラク将校訓練に当たっている三人のチェコ軍人は残留するとしました。
同外相は昨年の総選挙後、保守の市民民主党主導の内閣に与党として加わった緑の党の推薦で外相となりました。同党の一部はチェコのイラク撤退を要求し同党の会議にはかっていました。
バスラに展開する英軍も先にクリスマスまでに千人の削減方針を示しています。
チェコが段階的撤退計画を打ち出したことにより、撤退計画を持たずに派兵を継続しているのは日本を含め十二カ国となりました。
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