2007年10月6日(土)「しんぶん赤旗」

6カ国合意 外交の有効性示す


「期待すべき一歩」

ブラウン英閣内相

 【ロンドン=岡崎衆史】北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議で核施設の年内無力化などを盛り込んだ合意文書が採択されたことについて、英国のマーク・マロック・ブラウン閣内相(アフリカ・アジア・国連担当)は四日、辛抱強い外交の有効性を示したとして合意を歓迎する声明を出しました。

 マロック・ブラウン氏は、「合意を歓迎するとともに、北朝鮮が約束を順守することを期待する」と表明。また、「朝鮮半島の平和的非核化に向けた期待すべき一歩であり、国際社会の共同行動に支えられた辛抱強い外交の有効性を示している」と述べました。

 同閣内相はさらに、「イランを含む他の核技術を追求する国が国際社会との対立ではなく協力を選択するよう求める」と述べ、イラン核問題の外交解決に期待を示しました。

核追求阻止で重要な力

デーリー・テレグラフ紙社説

 【ロンドン=岡崎衆史】北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の合意について、英紙デーリー・テレグラフ四日付は社説を掲載し、「もしも合意が期日どおり実行されれば、北朝鮮の核追求を阻止する上で最も重要な力になりうる」として期待を表明しました。

 同紙はまた、「北朝鮮の核能力を取り除く長期にわたる努力は新しい段階に入りつつある」とし、六カ国協議に参加する北朝鮮を除く五カ国にたいして、北朝鮮が約束を守るよう継続的に働きかけることを求めました。



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