2007年10月6日(土)「しんぶん赤旗」
教科書検定で決議を
沖縄の総意受け3野党一致
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日本共産党、民主党、社民党の三野党は五日、国会内で共同会見し、参院で「沖縄戦『集団自決』についての教科書検定に関する決議(案)」(民主、社民両党提案)の実現に向け、共同していくことを発表しました。
会見で日本共産党の井上哲士参院国対委員長は「身内に自ら手をかけるような悲惨な体験のために口をつぐんでこられた方々も、歴史のねじ曲げに抗議し、次々と新たな証言をされた。検定意見の撤回と強制記述の回復こそが、九月二十九日の沖縄県民大会に示された県民の総意であり、この県民の思いを生かした国会決議を上げていきたいというのは野党共通の思いだ。参院で決議をあげることに当然、賛同する」とのべました。
そのうえで井上氏は、決議案には県民大会で示された「検定意見の撤回と強制記述の回復」が明記されなかったため、日本共産党は共同提案には加わらないが、決議には賛同する立場を説明しました。
民主党の簗瀬進参院国対委員長、小川勝也参院議運委筆頭理事が経過を説明し、社民党の山内徳信参院議員もそれぞれ発言しました。
会見に先立ち、参院議院運営委員会理事会で自民、公明の与党に民主と社民の決議案を提示しました。
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