2007年10月5日(金)「しんぶん赤旗」

主張

6カ国合意

非核化に向けた重要な一歩


 朝鮮半島の非核化を目標とした、中国、北朝鮮、日本、韓国、ロシア、アメリカの六カ国の二〇〇五年九月の共同声明を履行するための「第二段階の措置」にかんする共同文書が、議長国の中国から発表されました。

 日本共産党の志位和夫委員長が代表質問で指摘したように、核施設の無能力化と核計画の完全申告を柱とする新しい合意は、朝鮮半島の「非核化への重要な一歩」です。日本共産党は核兵器の廃絶と朝鮮半島の非核化のための努力をつくすことを強く求めてきた党として、これを歓迎するとともに、関係各国の誠実な履行で合意が前向きに進展することを心から期待します。

平和的・外交的な努力

 〇五年の共同声明は、「朝鮮半島の検証可能な非核化」を目標にすえ、「すべての核兵器及び既存の核計画の放棄」を明記しています。今年二月には、寧辺(ニョンビョン)の核施設の活動停止・封印、監視・検証といった初期段階の措置と、すべての核計画の完全な申告、すべての既存の核施設の無能力化をうたった第二段階の措置を合意しました。

 今回の合意は、第二段階の措置として、年末までに、寧辺にある五千キロワットの実験炉、再処理工場、核燃料棒製造施設の無能力化を完了する、すべての核計画の完全かつ正確な申告を行う、そのために専門家チームを派遣することを明記しています。

 すでに活動停止・封印されている三施設を無能力化するというのは再び稼働させないことを意味します。核兵器製造の材料をつくらせない措置であり、非核化に向けた大きな一歩であるのは明白です。また、核計画の申告について「完全かつ正確」な申告を北朝鮮に約束させたことは重要な点です。核物質・技術を移転しないことも再確認しています。

 大事なことは非核化という大目標に向かって一歩一歩、非核化措置を実現していくことです。第二段階の措置を確実にやりとげ、さらに非核化をすすめる新たな段階にすすむことが期待されます。

 北朝鮮が昨年十月、国際的警告を無視して核実験を強行してから一年がたちます。朝鮮半島から核兵器の脅威をなくし、非核化することはアジアにとって緊急課題です。この間、国際社会は北朝鮮の核開発を批判し、軍事力ではなく平和的・外交的に解決することを求めてきました。

 この国際社会の総意を背景に六カ国が粘り強く交渉を続けたことが今回の結果につながりました。米朝関係も対話重視に変わり、今回の合意でもけん引役を果たしました。南北朝鮮の関係も首脳宣言が「軍事的敵対関係を終息させ、緊密に協力する」とうたったように大きく変化しています。こうした動きは、国際社会の協力関係の強化と平和的・外交的努力が国際問題を解決する最良の方法だということを教えています。

問われる日本政府

 共同声明は日朝関係についても、平壌宣言に従って「誠実に努力する」とのべています。しかし、代表質問で志位委員長も指摘したように、世界の少なくない国から日本政府は核問題で熱意がないとみられてきたことは残念なことです。そうであるならば、政府はこれまでの姿勢を大胆にただす必要があります。

 政府は、平壌宣言の精神にたって、核問題、拉致問題、過去の清算問題などの包括的解決の立場で外交交渉にのぞむべきです。非核化のため日本が積極的姿勢をとることは、拉致問題で国際理解と支援を広げることにも役立ちます。



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