2007年10月1日(月)「しんぶん赤旗」
愛と平和 いきいき
働く女性の集会が閉幕 雇用守れの声響く
札幌市内で開かれた第五十二回はたらく女性の中央集会(主催・同実行委員会)が九月三十日、二日間の日程を終えて閉会しました。労働組合や中小業者、農民団体の女性部、女性団体などから二日間で、のべ千百人が参加しました。
今回の集会は「ワーキングプアや雇用破壊をなくそう」「くらしと平和を守ろう」と開かれました。北海道でも、貧困と格差が広がっています。
道内各地の女性の姿を伝えたビデオレターが上映されました。「地元には産婦人科医がおらず、妊娠中はつわりに耐えながら車で一時間半かけて、二つの町をまたいで病院に通いました」と医療機関、医師不足の問題を指摘したのは、平取(びらとり)町に住む母親。同町には小児科もなく、これも二つの町をまたいで苫小牧市に通わなければなりません。
「私たちは夕張のまちを愛している」と公共料金値上げやサービス切り捨てに負けずに新しいまちづくりへ奮闘する女性たち、「子どもを大切にする学校に」と道の全日制・定時制高校統廃合計画を許さず宣伝署名活動をすすめる教職員の姿も紹介。いきいきと働きたたかう姿に、共感と励ましの大きな拍手がおくられました。
映画監督・井筒和幸さんが、愛と平和、憲法をテーマに講演・対談。「平和の対岸にある戦争や暴力を見定めてほしい」と強調しました。
柴田真佐子実行委員長(全労連副議長)が主催者あいさつし、大西玲子実行委員会事務局長が基調報告。名知隆之道労連議長、日本共産党の紙智子参院議員が来賓あいさつしました。
旭川市内の高齢者介護施設で事務の仕事をしている女性(36)は、初参加です。「介護保険制度の改悪で、サービス利用を控えるお年寄りが増えています。介護報酬の切り下げで、職員の現場も厳しくなっています」と話します。
集会後、参加者はパレード。「格差と貧困をなくせ」「戦争する国づくりを許すな」の声を大通公園へ響かせました。
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