2007年9月30日(日)「しんぶん赤旗」
原発問題で全国集会
地震対策など課題を交流
愛媛
原発問題住民運動全国連絡センターが主催する「プルサーマルNO!」全国交流集会が愛媛県で始まりました。二十九日は、同県伊方町の四国電力伊方原発のPR館を見学した後、周辺住民と交流しました。全国各地の原発立地地域から集まった約七十人の参加者が情報交換しました。
伊方原発近くの八幡浜市の遠藤素子・日本共産党市議が「原発の危険におびえながら暮らしているなかで、中越沖地震が起こって衝撃を受けた。四国電力が大丈夫だといってきたことが、一気に崩れた」と発言しました。
中越沖地震で被害をうけた柏崎刈羽原発の地元から参加した高橋優一さんは、地震発生直後から停電で情報が入らなくなったことなど、自らの被災体験を紹介。「東京電力は、過去のいかなる地震も考慮しているといってきた。『想定外』という言葉を使わないでいただきたい」と話しました。
佐賀県の玄海原発の地元からきた坂本洋さんは、プルサーマル問題についての住民投票条例を求める運動を、これまで別々だった団体が一緒に進めている最近の動きを報告。「全国のみなさんの知恵と力を借りながらがんばりたい」と決意表明しました。
六ケ所再処理工場のある青森県の河内淑郎さんが発言。「愛媛の原発から出た使用済み核燃料が六ケ所にきて処理され、それが愛媛にもどってプルサーマルの燃料になる。そうさせないために、青森と愛媛のみなさんと連帯したい」とのべました。