2007年9月30日(日)「しんぶん赤旗」

戦争中は「非国民」扱い

障害者・患者9条の会が集い

東京


 障害者・患者9条の会は二十九日、東京都豊島区で結成二周年企画「映画と交流の集い」を開き平和憲法を守りぬく決意をあらたにしました。

 ドキュメンタリー映画『シリーズ憲法と共に歩む』(第一編 戦争をしない国 日本)が上映され、プロデューサーの山本洋さんが「映画人として映像で平和を語りついでいきたい」とあいさつしました。

 ハンセン病患者の女性(73)=東京都東村山市=は、小学校三年生ごろから手足の末しょう神経がおかされ始めました。「竹やり訓練でわら人形に突っ込む前にやりが落ちてしまい、憲兵と教師に『非国民』とどなられ、竹のむちでたたかれました」と話し、「戦争を知らない子どもたちに戦争の怖さを伝えていきたい」と訴え拍手につつまれました。

 呼びかけ人の吉本哲夫さんは、障害者自立支援法見直しのたたかいに触れ、「テレビのキャスターも、福祉の財源について『軍事費に目を向けないといけない』と発言している。税金のつかいかたが、国民に分かりやすい状況にある」と語りました。車いすの太田修平さん(50)は映画の感想を「戦争の悲惨さと命の尊さが非常に印象に残り感動しました。何があっても戦争をしてはいけない」と話しました。



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