2007年9月30日(日)「しんぶん赤旗」
勇気出して憲法語ろう
「九条の会」がセミナー
盛岡
第四回「九条の会」憲法セミナー「戦争をする国にさせない」が二十九日、盛岡市内で開かれ、会場いっぱいの三百十四人が東北各地から集まり、熱心に聞き入りました。
翻訳家の池田香代子さん、「九条の会」呼びかけ人で憲法研究者の奥平康弘さんが講演し、共感の拍手や笑い声が何度も起きました。
池田さんは、自衛隊員から「イラクに行くのが国益になるのか悩んでいる」とつづられた手紙を受け取ったと紹介。自民党、公明党の支持者の講演会に招かれた際も自分は同じ話をしているとのべ、参加者らに「勇気を出して、周りに憲法のことを語ってほしい」と呼びかけました。
奥平さんは、保守層の中にも、自衛隊は合憲だが、国が憲法九条を変えて集団的自衛権を行使するのには反対だという人たちが、かなりいると強調。改憲勢力が「ボールをこちらに強くけってきている」ときには、改憲に疑問を抱く国民を数多く結集し、策動をつぶすことが重要だと訴えました。
耳を傾けた六十五歳の男性=住職=は「九条は政治的なものではないと思う。私も宗教者としての歩みを始めたい」と力を込め、二十六歳の女性=団体職員=は「自分で壁をつくっていた。話し方次第で新しい人に声がかけられると感じた」と決意していました。
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