2007年9月29日(土)「しんぶん赤旗」

カネ集めの実態は

06年分 都選管発表


 東京都選挙管理委員会は二十八日、二〇〇六年分の政治資金収支報告書を公表しました。東京選出の鴨下一郎環境相(衆院東京13区)と公明党の太田昭宏代表(同12区)のカネ集めをみてみると―。


鴨下環境相

貸付金額を大幅に訂正

 安倍改造内閣で入閣後、自分の資金管理団体への「貸付金」の額が大きく食い違い、弁明におおわらわだった鴨下環境相。資金管理団体「政策パラダイム研究会」は、〇六年分でも、「一千万円」から「二百万円」へと訂正していました。この八百万円の差額について、引き続き説明責任があります。

 代表を務める「自民党東京都第十三選挙区支部」は、献金とパーティー券購入とあわせ、日本医師連盟六百五十万円、日本歯科医師連盟二百五十万円、製薬産業政治連盟二百三十万円など、医療関係からの資金提供が目立ちました。

 「一円以上」の領収書添付義務付けが、政治資金規正法改正の焦点になっていますが、「組織活動費」の「渉外費」と「組織対策費」の合計約千六十二万円は、すべて五万円未満で、支出先は一切、不明でした。

公明・太田代表

企業献金と助成金頼み

 公明党の太田代表が支部長の「公明党衆議院小選挙区東京第12総支部」は四千五十八万円の収入。内訳は、党費ゼロ、個人献金一万円。一方、企業・団体献金九百五十八万円、国民の税金を原資とする政党助成金を党本部から二回にわたって計二千八百万円受け取っています。企業・団体献金と政党助成金が収入の92・6%を占めました。

 支出では、「組織活動費」のうち、「諸会費」約四百十七万円、「組織対策費」約二百六十四万円、「渉外費」約二百七十七万円、「交際費」約百六十八万円の計約千百二十六万円が五万円未満で、支出先の記載がありませんでした。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp