2007年9月29日(土)「しんぶん赤旗」

ミャンマー弾圧

暴力停止求める

ASEANが声明


 【ニューヨーク=鎌塚由美】東南アジア諸国連合(ASEAN)は二十七日、ニューヨークで非公式外相会議を開き、ミャンマー軍事政権が反政府デモに武力弾圧を加えたことについて、議長国シンガポールのヨー外相が「嫌悪感」を表明する声明を発表しました。ミャンマーはASEAN(十カ国)の一員です。


 ヨー外相の声明は、非公開の協議の内容を総括したもの。ミャンマー当局の市民への武力弾圧に対し、暴力の停止とすべての当事者を含めた国民和解を訴えました。

 国連総会一般討論で演説したタイのスラユット首相は、ASEAN外相会議での協議を総会に報告。「ASEANは、ミャンマーで自動小銃が使用されたという報道に驚がく」しているとし、「ミャンマー政府が即時に抗議者たちに対し暴力使用を断念するよう要求する」と述べました。また「アウン・サン・スー・チー氏を含む、すべての政治犯を解放するよう呼びかける」と訴えました。内政不干渉を原則にしているASEANがこのような立場を表明したことは異例です。

 また同首相は、仏教徒が多数を占め「非暴力と寛容を共有する」タイとして、ミャンマー情勢に「重大な懸念」を表明しました。


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