2007年9月28日(金)「しんぶん赤旗」
国公法弾圧
堀越さん無罪へ決意
来月控訴公判 守る会が総会
休日に自宅近くで「しんぶん赤旗」号外などを配った社会保険庁職員の堀越明男さんが、国家公務員法と人事院規則に違反したとして東京地裁で不当に有罪判決を受けた「国公法弾圧堀越事件」で二十七日、「国公法弾圧を許さず、言論表現の自由を守る会」が東京都内で第四回総会を開きました。弁護団や支援者ら約百人が参加しました。
控訴審の第一回公判が十月十日、東京高裁で開かれます。
弁護団事務局長の加藤健次弁護士が報告に立ち、「刑事の控訴審では新たな証拠調べが行われない傾向があるが、今回は審理日程を確保できた。警察の暴走に裁判所が歯止めをかけるのか、表現の自由という憲法上の価値を守る立場に立つのかどうかを、裁判官に突きつけていく」と語りました。
堀越さんは「私は『憲法を守ろう』と書いたビラを配っただけ。高裁では、憲法に基づく公正な判決を訴える。逆転無罪に向け全力をあげる」と決意を表明。
総会は、検察側が証拠開示を拒んでいる未公開の盗撮ビデオ二十四本の開示要請文を決議しました。
日本共産党の仁比聡平参院議員も出席し、「何の変哲もないビラ配布を犯罪視し逮捕、起訴した警察と検察こそ裁かれるべき。完全無罪に向け力を合わせる」とあいさつしました。