2007年9月28日(金)「しんぶん赤旗」
貧困なくす社会運動へ
全労連などが賃金闘争集会
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「賃金底上げで貧困をなくす社会的運動をつくろう」―全労連と国民春闘共闘委員会は二十七日、賃金闘争交流集会を東京都内で開き、参院選結果が生み出した情勢を生かして貧困と格差をなくし、賃金底上げめざすたたかいを交流しました。
あいさつした全労連の小田川義和事務局長は、新しい政治情勢を生かして、最低賃金の大幅引き上げとともに最低賃金法の抜本改正を勝ち取ろうと呼びかけました。
最低賃金を引き上げるとともに、中小企業の経営改善のためにも、大企業のボロもうけを社会的に還元させるたたかいを強調。国民的な共同を広げて、貧困と格差をなくす社会的なたたかいを呼びかけました。
問題提起した全労連賃金委員会の伊藤圭一事務局長は、「貧困の根絶、格差の是正」を掲げた今春闘で、最低賃金の大幅引き上げを求める社会的世論をつくりだし、最賃の平均十四円引き上げや八年ぶりに公務員給与のプラス勧告など新たな前進を勝ち取っていることを報告しました。
非正規労働者への置き換えと成果主義賃金の導入で賃金水準を低下させる政府・財界などの動きに対して、貧困をなくし、まともな雇用を求める国民的共同で立ち向かおうと強調。
「ワーキングプアの解消は労働組合の社会的役割が問われている」として、賃金の原則である生計費にもとづいた最低賃金引き上げや均等待遇の実現、成果主義賃金をはね返し、適正賃金・労働条件の確立のための公契約条例をめざすたたかいを呼びかけました。
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