2007年9月27日(木)「しんぶん赤旗」
東京高裁
創価学会が敗訴
雑誌記事 名誉棄損取り消す
雑誌記事が名誉棄損にあたるとして、創価学会が発行者らを訴えた裁判の控訴審で東京高裁は二十六日、一審判決を破棄し、創価学会全面敗訴の判決を言い渡しました。
逆転勝訴したのは隔月刊誌『フォーラム』発行人の乙骨正生氏ら。判決などによると同誌二〇〇四年一月十五日号が「検証―新事実が明らかになった『東村山事件』」という特集記事を掲載。創価学会(青木亨理事長=当時)が、この記事は学会が事件に関与しているとの印象を与えるとして損害賠償を求めて民事提訴しました。
判決で一宮なほみ裁判長は、「記事を一般読者の普通の注意と読み方を基準として全体を通読した場合」に、学会が主張するようには「到底読み取ることはできない」と判断。百七十万円の賠償と謝罪広告を命じた東京地裁判決を全面的に取り消し、一審以降の裁判費用もすべて創価学会が支払うよう命じました。