2007年9月25日(火)「しんぶん赤旗」

スペイン共産党祭り開く

合法化30年 3日間で数十万人


 【マドリード=中村美弥子】スペイン共産党祭りが二十一日から二十三日までマドリード市内で開かれました。今年は同党が合法化されてから三十年、党祭りも開催三十回目という節目の年。会場には、三日間でのべ数十万人が駆けつけ、大きな熱気に包まれました。

 会場に設けられた複数の舞台では終日、ロックやラテン音楽、クラシック音楽が演奏され、多くの聴衆を引き付けていました。欧州連合(EU)のあり方、民主的な経済秩序、ラテンアメリカの社会変革などのテーマで討論会も活発に行われました。

 二十二日に政治演説をしたフルトス書記長は、社会労働党政権が誕生して三年になるが、貧富の差はかつてなく広がり、労働者の生活はますます苦しくなっていると指摘。また、増加する移民労働者の劣悪な労働条件を改善する活動を強める必要があると述べました。

 フルトス書記長は、「スペイン共産党は非合法とされていた時代にも国民の権利向上のために粘り強く活動してきた。実践的な活動をさらに強め、政府の新自由主義的な政策とたたかっていこう」と呼びかけました。

 スペイン共産党祭りには、欧州、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの約四十政党から来賓が参加。日本共産党からは「しんぶん赤旗」の中村美弥子ベルリン駐在記者が出席しました。


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