2007年9月21日(金)「しんぶん赤旗」
イラク米軍 即時撤退を
米電機労組 全会一致で決議
【ピッツバーグ=山崎伸治】米東部ペンシルベニア州ピッツバーグで開かれている米電気無線機械統一労組(UE)の第七十回大会は四日目の十九日、イラクからの米軍の即時撤退を求める決議を全会一致で採択しました。
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「兵士を帰国させ、占領をいますぐやめよ」と題した決議は、イラクの石油埋蔵量が世界第二位だという「戦略的重要性が、そもそもイラク戦争に駆り立て、占領の根拠となっている」と指摘。イラクでは米兵の数を上回る二十万人の民間契約者が、「企業の利益のために活動している」ことを批判しています。
「いますぐ帰国させることが、兵士を守り、礼遇するための最善策だ」として、「イラクの軍事作戦を速やかに中止し、米軍兵士を帰国させ、イラク復興の任務を国連のもとでの多国間の努力に委ねる」ことや、フセイン政権時代の労働組合弾圧法を撤廃することなどを求めています。
議論の中で、息子がイラクに派遣されているという代議員は「明日にでも彼らを帰国させるべきだ」と力説。「五十三歳の組合員が予備役の招集を受けたが、帰還したら仕事がなくなっていた」という報告もありました。
大会はこのほか、今後二年間の予算を承認し、新役員を選出。ジョン・ホービス議長ら三役はいずれも再選されました。大会は二十日に全日程を終了します。
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