2007年9月20日(木)「しんぶん赤旗」
戦争準備 背筋寒い
イラクでの陸自「駆けつけ警護」発言
弁護士ら抗議集会
元陸上自衛隊イラク先遣隊長だった佐藤正久・自民党参院議員が、テレビの報道番組のインタビューで、イラク派兵時に事実上の「駆けつけ警護」を行う考えだったと発言した問題で十九日、弁護士や市民団体が「文民統制無視発言 抗議集会」を参院議員会館内で開催しました。約百人が参加しました。
呼びかけ人の代表を務める中山武敏弁護士は「立法に携わり、法律を順守すべき国会議員の発言としては、黙視するわけにはいかない。非常に危険なものを含んでいる。国会でもおおいに取り上げてもらいたい」と集会の意義を語りました。自衛隊内の教育資料「武器使用権限の要点」について報告があり、田場暁生弁護士は「この資料を見れば、自衛隊が組織的に『駆けつけ警護』を考えていたことは明らか」と指摘しました。
参加者からも「『満州事変』の発端となった柳条湖事件を思い出した」「今回の問題は、わたしたちの知らないところで、公然と憲法を蹂躙(じゅうりん)し、戦争の準備がされているということ。背筋が寒くなる思いだ」などと意見が出されました。
日本共産党からは赤嶺政賢衆院議員が参加。憲法を蹂躪(じゅうりん)した自衛隊のインド洋の現場など、各地での暴走ぶりを指摘しつつ、「『駆けつけ警護』問題でも国会で取り上げ、一緒に追及していきたい」とあいさつしました。社民党からも議員が参加しました。
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