2007年9月18日(火)「しんぶん赤旗」
囲碁新人王に井山七段
第32期 望月六段下し初優勝
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井山裕太七段(18)が望月研一六段(24)に先勝して迎えた、囲碁の第三十二期新人王戦U―25(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第二局が十七日、東京・千代田区の日本棋院本院で行われ、井山七段が勝ち、対戦成績二勝〇敗で新人王となりました。
井山七段は大阪府出身、二〇〇二年入段、〇五年七段。若手棋士の中でも群を抜く実力者です。ことし四月に史上最年少での棋聖戦リーグ入りを果たしました。天元戦でも挑戦者決定戦に進出し、今月二十日に河野臨天元への挑戦権をかけて山下敬吾棋聖と対戦することになっています。一昨年、新人王戦決勝に臨んだものの敗退し、今期二度目の挑戦で念願の新人王のタイトルを獲得しました。
囲碁新人王戦決勝3番勝負 第2局
右辺の攻防で決着
井山七段
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囲碁の第三十二期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第二局は十七日午前十時から、東京・千代田区の日本棋院本院で行われ、午後四時三十八分、一三一手で黒番の井山裕太七段が望月研一六段に中押し勝ちしました。
立会人の小島高穂九段らが見守るなか、井山七段の先番で対局開始。
序盤の布石では、右上で最近よく打たれている定石が現れ、すらすらと手が進みました。
望月六段は、白30と32の2手に18分、11分と時間を使い、黒の井山七段も黒33に13分考え、力の入った読み合いとなりました。41手までで昼食休憩。
午後は、井山七段が黒55から57と左下隅三々に入り、黒が四隅の地を取る展開。
その後は右辺中央と左辺の黒石にたいする白の攻めと、黒のサバキが攻防の焦点となりました。
黒83(天元)にたいする白84が黒を分断しようとする勝負手でしたが、黒は85、87で右辺の地を確定し、地合いで優位にたちました。
白は左辺の黒への攻めに最後の望みを託しましたが、黒は五子を犠牲に味よく左上隅と連絡し、勝利を決定づけました。
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井山七段の話 白84の攻めは見ていませんでした。難しいと思いました。実戦のように右辺を取れれば大きい。軽率な手が多くて、勝てたのは幸運でした。
望月六段の話 基本的に悪かった碁です。白84とツケて難しくなったかと思ったのですが、時間がなくて読みきれませんでした。