2007年9月16日(日)「しんぶん赤旗」
イラク撤退 独自に判断
英首相
【ロンドン=岡崎衆史】ブッシュ米大統領がイラク駐留米軍の限定的削減を発表したことを受け、ブラウン英首相は十四日、声明を出し、英軍のイラクからの撤退は独自に判断するとの考えを示しました。
ブラウン首相は、「イラク駐留英軍の将来の規模と能力は現地の状況にこれからもかかっている」と述べ、米国の動きではなく、治安状況に基づいて軍削減を進めることを約束。また、「英国は、米国と同様に、任務をイラク国民、同盟国、国際社会に移譲することになる」として、すでに打ち出している段階的撤退の方針に変わりないことを強調しました。
同日行われた記者会見で、英首相報道官も、イラクからの英軍削減は同国南部の軍事状況によると述べ、首相の発言を確認しました。
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