2007年9月15日(土)「しんぶん赤旗」
泉公安委員長
談合企業から献金
「赤旗」日曜版報道 事実認める
泉信也国家公安委員長は十四日、閣僚懇談後の記者会見で、談合を摘発された建設会社から献金を受け取っていたと報道した「しんぶん赤旗」日曜版十六日号を自ら紹介し、その事実を認めました。
そのうえで泉氏は、「排除勧告と企業献金は同レベルで議論することではないと思い続けて来た」「返金しないといけないとの考えは持ち合わせていない」と献金の返却を拒否しました。
税金を原資とする公共事業の談合で不当利得を得た企業から献金をうけるということは、税金を食い物にしたと批判されてもしかたありません。公正であるべき警察行政を管理する立場にある泉氏の資格が問われる事態になっています。
「赤旗」日曜版十六日号によると、泉氏が支部長の「自民党東京都参議院比例区第四十七支部」に献金していたのは、国土交通省発注のプレストレスト・コンクリートを使った橋りょう工事を受注していた建設会社四社。公正取引委員会は二〇〇四年十月にこれらの企業に排除勧告を出しました。
泉氏は、この排除勧告後の〇五年六月から七月にかけて合計六十万円の献金を受けていました。 献金した「ピーエス三菱」(本社、東京都)の広報担当者は日曜版編集部の取材に「献金は泉事務所から毎年、要請文が来たのでした」と説明しています。
また、十五日付官報で公表された〇六年分の政治資金収支報告書によると、同じ四社から合計六十万円の献金を受けていました。
公取委が摘発した談合企業からの献金については、〇〇年に森喜朗首相(当時)が「しんぶん赤旗」から指摘を受けて約三百六十五万円を返却しました。
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