2007年9月15日(土)「しんぶん赤旗」

志位委員長が中国の
賈慶林政治協商会議主席と会談


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(写真)会談に先立ち中国の賈慶林全国政治協商会議主席・党政治局常務委員(左)とあいさつを交わす志位和夫委員長=14日、都内

 日本共産党の志位和夫委員長は十四日、都内のホテルで、中国の賈慶林・全国政治協商会議(政協)主席・中国共産党政治局常務委員と会談しました。

 志位委員長は、日本共産党と中国共産党との関係正常化いらい両党関係が多面的に発展していることを喜んでいるとのべるとともに、まもなく七十六周年をむかえる一九三一年九月十八日の柳条湖事件の直後に、両党が日本の中国侵略に抗議する共同声明を発表したことに言及。侵略戦争に反対した歴史をもつ党として、日中関係のいっそうの発展に力をつくしたいとのべました。

 賈慶林主席は、両党間には密接な交流関係があり、両党は日中問題でも国際問題でも多くの共通の言葉をもっているとし、日本共産党が日本の政界で重要な役割を果たし、日中友好の推進に大きな貢献をおこなっていると発言しました。そして、長期的で持続可能な日中関係を発展させるうえで、歴史に正しく対処することが重要だと指摘。日本共産党は歴史問題の解明で有益な仕事をしてきており、この分野でも両党は歴史的資料の相互提供などで協力すべきだとのべました。

 志位氏は「同感です」と応じ、日中戦争が侵略戦争だったことは、外務省の資料集に収められている当時の日本側の公式文書でも証明できることだとのべ、公式文書を使った侵略戦争史の解明、国会での安倍首相との論戦についても紹介しました。

 志位氏は、現在の日本の政治情勢について説明し、「いま政治は激動していますが、こうした時こそ日本の政治の本質がよくわかります。よい時期に来日されました」と発言。そのうえで、安倍首相の政権投げ出しの根本に、異常なアメリカいいなり政治、貧困と格差を広げた新自由主義の経済政策、「靖国」派政治という、安倍首相のもとで自民・公明政権がすすめてきた政治路線の破たんがあることを説明し、「いま日本は、自公政治に代わる新しい政治を求めています」と強調しました。

 賈慶林氏は志位氏の説明に耳を傾け、「日本の情勢についての突っ込んだ分析に感謝します」とのべるとともに、「これから日本共産党との交流をもっと発展させ、情報を交換し、協力を強め、両国関係の発展に貢献していくようにしたいと思います」と語りました。志位氏は、「両党間の交流をさらに発展させたい」と応じるとともに、「賈慶林主席の訪日が大きな成果をおさめることを願っています」とのべました。

 会談には、日本共産党から緒方靖夫副委員長、小池晃政策委員長、穀田恵二国対委員長、西口光国際局長代理、笠井亮衆院議員が、中国側から鄭万通・政協秘書長、李海峰・国務院僑務弁公室主任、解振華・国家発展改革委員会副主任、劉仲藜・政協常務委員兼経済委員会主任、武大偉外務次官、王毅駐日大使、魏建国商務次官らが同席しました。


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