2007年9月12日(水)「しんぶん赤旗」
米軍駐留反対が79%
イラク人世論調査 「増派で治安悪化」72%
【ワシントン=鎌塚由美】米軍占領下のイラクで行われた世論調査で、米軍の増派作戦で「治安が悪化」と回答した人が七割に上ることが十日、明らかになりました。米軍駐留に対する否定的見方が増加し、米軍の撤退を求める人々は過去最高を記録しました。
同調査は、米国のABCテレビ、英国のBBCテレビ、日本のNHKによるもの。八月十七―二十四日、全国の二千二百十二人の成人を対象に対面調査で行われました。
過去六カ月における「イラク全体の治安状況」について61%が「悪化」したと回答。米軍をはじめとする外国軍の駐留については、79%(前回三月78%)が「反対」を表明し、駐留支持は21%(同22%)に低下。「侵略は間違いだった」と回答する人も、63%(同52%)に増えました。
駐留軍の「即時撤退」を求める国民は47%(前回三月35%)にのぼり、過去最高を記録。米軍の駐留軍が、イラクの「治安を悪化」させていると考えている人は、72%(前回三月、69%)で、駐留軍への攻撃について「容認できる」と回答したのは57%(同51%)に上りました。
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